ミラージュ
「どうしました、フェイト。
何か考え事ですか?」

フェイト
「何だ、ミラージュさんか・・・。」

ミラージュ
「ずいぶんな挨拶ですね。
ミラージュで、
結構ですよ。」

フェイト
「あ、すみません。
どうも言い慣れなくて・・・。」

ミラージュ
「構いませんよ。
そのうちに慣れて頂けるのであればね。」

「それで・・・。
どんな事を考えていたんです?
話してくれませんか?」

フェイト
「大した事じゃありませんよ。
ただ、色んな事を取り留めも無く
考えていただけですから。」

ミラージュ
「フェイト。
貴方は、これから失われる今までの生活、
新たに始まる新しい人生、」

「そしてクラウストロという、貴方にとって
未知の惑星へと旅立つ感情を、
大した事じゃないという、たった一言で
済ませられるのですか?」

「ちがうでしょう?
私にくらいは、貴方が本当に感じていること、
心の奥底で思っていることを、全て話して
下さいませんか?」

「お互いの強い面を見せ合っているだけでは
二人の距離は決して縮まりませんよ。
たまにで構いませんから、この私の前では
貴方の弱い所も見せて下さいね。」

 

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