スフレ
「ねぇ、フェイトちゃん。
ホントに色々あったけど、
これでもう終ったんだよね。」

フェイト
「ああ。
何もかも元通りってわけには
いかなかったけど、」

「とにかく、僕達の世界が
滅びる事だけは阻止することが
出来たんだ。」

スフレ
「そうだよね、よかった。」

「ゴメンねっ。
誰かにそう言ってもらわないと
どうしても安心出来なくってさ。」

フェイト
「安心しろよスフレ。
ルシファーと一緒に、全ての悪夢は
終ったんだ。」

「もう、僕達が戦う必要なんて
何処にも無いんだよ。」

「これからは、新しい時代が始まって
行くんだ。
今度こそ、僕達自身の手によってね。」

スフレ
「うん。そうだね。
そうなんだよねっ。」

フェイト
「まぁ、それはそれとして・・・
だな。」

「なぁ、スフレ。」

「一つだけ、聞いておきたいことが
あるんだけどさ。
いいかな?」

スフレ
「な〜に?
フェイトちゃん。」

フェイト
「明日からムーンベースでの公演の
準備に入るんで、しばらく忙しく
なりそうだから」

「今日は2人で、ノンビリしようって
話だったんだよなぁ・・・。」

スフレ
「うん!
しばらくぶりのお仕事だって
みんな張り切っちゃってるからね。」

「それにあたしも、ちゃ〜んとした
デビューはしておきたいし。」

「だから、遊んだりするのは
しばらくお休み。」

「その代わり、今日はトコトン
楽しんじゃうんだから、最後まで
シッカリ付き合ってよね

フェイト
「まぁ、それはいいよ。」

「でもさ・・・。」

「僕達がこんな所にいる事に
何か意味はあるのかい?
全然繋がりが読めないんだけど・・・。」

スフレ
「だってフェイトちゃん
あたし達と一緒に公演やるんでしょ?」

「仲間ハズレはイヤだから、
何かやりたいって言ってたじゃない。」

「だから、ね。
普段からこうやって、少しでも
慣れとかないと。」

フェイト
「けどさ・・・。
わざわざこんな危ない練習なんか
しなくても、」

「服の下に反重力装置とかを
隠して着けておけば、
それでいいんじゃないのか?」

スフレ
「そんなインチキはダ〜メッ!」

「い〜い、フェイトちゃん。
お客さん達は、失敗しないかな?
平気なのかな?」

「・・・って、ドキドキハラハラする為に
来てくれるんだよ。」

「それなのに、そんなものを着けてたり
なんかしたら意味が無いでしょ!?」

「だから、それは絶対にダメ!」

「そりゃもちろん、失敗する可能性が
ほんのちょ〜っとでもあったりしたら
もっとダメなんだけど」

「そんなことが無いように、あたし達は
毎日毎日練習するの。」

フェイト
「まいったな。
そいつは、ルシファーを倒す事なんかより
よっぽど大変そうだ。」

スフレ
「だからこそ、みんなに喜んで
もらえるんでしょ?」

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