「ごめんなさい。
急に呼び出しちゃったりして。」


「いや、いいよ。
でも、どうしたんだい?
・・・眠れないの?」

「ううん、違うの。
となり・・・いい?」

「あ、うん。」

「あのね、クロード・・・。」

「ん?」

「私、最後にクロードに
お礼を言っておこうかと思って。」

「お礼・・・?」

「ありがとね。
クロードのおかげで私、
今まで頑張ってこれた。」

「レナ・・・。」

「本当に感謝してる。
アレンの時も・・・
お母さんの時も・・・。
私がくじけそうになった時、
いつもあなたが支えてくれた。」

「ううん・・・それは違うよ。
みんな、レナ自身が
がんばったからうまく行ったんだ。」

「そんな・・・。」

「僕は・・・
ちょっと手助けしただけだよ。
後はみんな、
レナ自身の力さ。」

「それに・・・僕の方こそ
レナに
随分勇気をもらったよ。
右も左もわからない場所で、
不安になった時、いつも
レナの存在だけが
心の支えだった・・・。」

「クロード・・・私・・・。」

「レナ・・・。
僕ね、この戦いが終わって、
エクスペルに帰ったら
君に聞いて欲しいことがあるんだ。」

「聞いて欲しいこと?」

「うん。
とても大事なことなんだ・・・。
聞いてくれるかい?」

「クロード・・・うん。」

「レナ・・・。」

「ん?」

「必ず・・・
生きてエクスペルに帰ろう。」

「うん・・・約束ね。」

「ああ。約束だ。」

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