ノエルさん。

やあ、レナさん。

何をしていたんですか?
こんなところで。

ちょっと海を見ていたんですよ。
もう見納めに
なってしまいそうですからね。

えっ・・・。

前に戦った三人からも分かるように、
十賢者達は本当に強いです。
一番弱い者達さえも、
あれだけの力を持っているのですから。

だけど、安心してください。
みんなの事は、
僕が命にかえても守ります。

ノエルさん・・・。

どんな事があっても、
レナさんには
生きていて貰いたいんです。
たとえそれで、この僕が命を
落とすようなことになっても・・・。

そんな事、言わないで下さい。
私を残して死ぬだなんて・・・
たとえ冗談でも口にしないで・・・。

えっと・・・
レナ・・・さん?

そんなの、イヤです。
私の・・・残される方の気持ちも
考えて下さい。

すみません。
少し考えが足りませんでしたね。
明日は、みんなで生き残れるように
頑張りましょうか・・・。

絶対に死んだり
しないで下さいね。

ええ、約束します。
ですから、たとえ何があっても、
レナさんも
生き延びて下さい。


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