場所:クロス城

セリーヌ
「申し訳ないですけど、
そこをどいて下さらない?」

お手伝い
「いけません、セリーヌさま。
万が一あなた様の見に何かあったら、
いかがなさると言うのです!?」

セリーヌ
「心配ありませんわよ。
そのようなドジは踏みませんから。」

お手伝い
「いいえ、なりません。
どうしてもと言うのなら、
この私めを殺してからに
して下さいませ!」

セリーヌ
「やれやれ。困りましたわね。」

クリス
「何を騒いでいるんだ?」

セリーヌ
「クリス!?」

お手伝い
「こ・・・これは、クロウザー王様。」

クリス
「どうした。
何を騒いでいる?」

お手伝い
「そ、それが・・・王妃様が、
冒険の旅に出たいとおっしゃって・・・。」

クリス
「なんだ、
そんなことか・・・。」

お手伝い
「そんな事とは、
どういう事ですか?」

クリス
「セリーヌに
手を出すような愚か者は、
エクスペル広しといえども、
誰もいないと思うがな。
お前らも、セリーヌの強さを
知らぬ訳ではあるまい?」

お手伝い
「し、しかし・・・。」

クリス
「行っておいで。
ただし・・・お前には王妃としての
務めもあるのだから、
秋の収穫祭までには帰ってきてくれよ。」

セリーヌ
「よろしいんですの?」

クリス
「お前には、このクロス城では
狭すぎる事くらいは分かっていたさ。
ただし、必ず無事に帰って来るんだよ。」

セリーヌ
「分かりましたわ。
ありがとう、クリス。」

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